245アンプ改造・・・          7/6 【完了】    2016年 Vol.6




前回の71A修理アンプのクライアントからの依頼です。
内容は、音のヌケが悪い・・・音質に関しての改造依頼です。
今迄の修理依頼は其々に物理要因が有っての修理でしたので、原因を特定した解決で終了でしたが・・・
音質は人其々に好き嫌いが有りますので・・・難しい注文です。
取りあえず・・・搬入したアンプを聴いてみましょう。

このアンプだけ聴いているので有れば、なんの不満も有りませんが・・・
前回の71A修理アンプの音を聴いていますので・・・比べると・・・確かに不満が有るかもしれません。

「変えたい所は遠慮なしに」・・・有りがたい依頼ですので・・・では取り掛かりましようか。
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1■ ソケット配線外し
前回の71Aアンプの信号系に使った配線材とハンダを使います。
ソケットがチョット緩いので・・・変える事にしました。

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2■ サブシャーシ外し
凝った作りですね・・・サブシャーシを外します。
ソケット交換で音が良くなる訳では無いのですが・・・
此処は遠慮なく・・・

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3■ ソケット取付
整流管を米国の280から、テレフンケンRGN1064に変更依頼が
有りましたので・・・ヨーロッパ製UFソケットを付けます・・・
UXソケットは米国のアンフェノールです。
サブシャーシの穴を広げないとソケットが付かないので・・・
3枚ヤスリ作業です。

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4■ サブシャーシ取付
では・・・本体に組み込んで・・・
整流管の所には、米国シンチの立てラグを1個追加デス・・・
1Vフィラメント電圧を下げる抵抗を入れます。

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5■ SP配線外し
SP端子のビニール電線を外します・・・
ハンダ鏝で熱を加えると被覆が焦げたり・・・剥がれたり・・・
どうも好きになれません・・・音も軟弱の様な気がします。

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6■ SP配線
WEの綿巻き銅線で配線しました・・・
長さを決めて、両端のエナメルを剥がして・・・
作業性は悪いですが・・・出てくる音の為には手を抜けません。

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7■ 整流管
クライアントの要請で、米国の整流管280から
テレフンケンRGN1064に変更です。
フィラメント電圧が4Vですので・・・1Ωの抵抗を入れました。
最初のチューブラコンを新品に・・・交換。

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8■ バイパスコンデンサー
前回の71Aではスプラグのアトムを使いましたが・・・
今回はスプラグの500Dです。
是で・・・改造は終了です・・・早速に電圧のチェック・・・OK
試聴です・・・音抜けが良くなりました。
でも・・・高音の量感がもっと・・・欲しい・・・

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9■ 線材検討
グリッド配線を外します・・・これも良い配線材なのですよ・・・
スミチューブで収縮してますので見えませんが・・・
此処は秘蔵の線材で・・・

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10■ 最終調整
何だ・・・秘蔵の線材とは・・・
スミチューブで収縮しましたので見えませんが・・・
悪しからず。

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11■ 試聴
今度はどうだ・・・
このアンプ下の帯域が伸びていますので、高音の量感が無いと
バランスが良くないのです・・・今度は良い感じに成りました。
それにしても・・・45シングルの音では無いな・・・
スケールの大きな音がします。

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12■ Sメッシュプレート
整流管のフィラメントが透けて見えます・・・良いですネ・・・
見ていて飽きませんね・・・
さて・・・クライアントの評価はどうでしょうか・・・
ハラハラドキドキです。



以上、再改造とならないことを祈りながら(終)

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