チューブ・オーディオ・ラボ

50アンプ作成                  2/14~ ・・・4/17 更新【完了】


 予てより、依頼をいただいていた、50を使用したアンプの作成を始めました。
 例により、進捗の様子を随時ご紹介してまいります。

1・使用部品

2/14
◆ 使用部品
50は大好きな球ですので・・・力が入ります。 将来的にフィリップス F704も使う前提で・・・ 初段とドライバーに独逸シーメンスの球を・・・ 整流管も独逸テレフンケン RG105を・・・万全の布陣で臨みます。


2・部品配置

2/14
◆ 部品配置
色々と動かしています・・・
特注のテクトロントランスが重くて・・・大変なのですが、 此処は妥協なしで・・・
一番楽しい時間では有ります。


3・F704

2/17
◆ F704
 部品配置が終わりまして、CAD屋さんに作図をお願い致しました。
 CAD図面が出来上がれば・・・後はシャーシのレーザー加工へ・・・ 米国の50とは一寸趣が違います・・・欧州の50です。
 F704のUXベース・・・バルブには 50 の名前が・・・良いでしょ


4・シャーシ図面

3/10
◆ シャーシ図面
シャーシの図面が出来上がりましたので、発注致しました。
成る可く大きく成らないように・・・心がけているのですが・・・ 特注のテクトロントランスが大きいので・・・致し方ないですね・・・


5・シャーシ完成

3/16
◆ シャーシ完成
テクトロンのトランスが乗りますので・・・この位の丈夫なシャーシでないと・・・ネ
部品が上手く合うか・・・一寸手直し・・・良いようですので塗装に出しました。


6・塗装済み

3/21
◆ 塗装済み
塗装が終わりました・・・相変わらずの黒色ですが・・・
重量感も有るし・・・
飽きの来ない色だと自負しています・・・が・・・
如何でしょうか。


7・サブシャーシ

3/21
◆ サブシャーシ
出力管と整流管の取付シャーシです。
整流管は2.5Vと4Vをつなぎ替えで使える様に・・・
実は・・・色んなパーツを欲張って取り付けたら、電源SWに当たってしまうのです・・・
削るわけにもいかず・・・苦肉の策で電源SWを通常の逆に取り付けて(クライアント了承)解決。


8・部品取付

3/28
◆ 部品取付
部品の取付が終わりました。
トランスを6個取り付けますと・・・重いです・・・
何とか・・・作業台の上に乗せて・・・此で配線作業に掛れます。


9・電源部途中

4/3
◆ 電源部途中
電源部分から配線を始めています。
配線の曲がり具合とか・・・被服の色とか・・・
此で結構気を使っているのですよ・・・
大阪のアマチュアの方で見事な配線のアンプを見せられましたので・・・手を抜けません。


10・フィラメント電圧

4/5
◆ フィラメント電圧
 50のフィラメントはDC点火で無いと如何してもハムが取れませんので・・・
 でも・・・SWを入れたときのラッシュが怖いですよね・・・
 其処で一工夫・・・私はプラス回路にサーミスタを入れています。
 サーミスタはフィラメントと反対に暖まると抵抗値が下がるので、ラッシュも幾分和らぎます・・・
 良いフィラメント電圧に落ち着きました。


11・配線途中

4/7
◆ 配線途中
50のフィラメント回路の配線が終わりました。
バラックで電圧は確認済みですので・・・正規に組み込んで・・・
徐々に出来上がっていきます・・・


12・配線途中Ⅱ

4/10
◆ 配線途中Ⅱ
大体の取付部品の配置が決まりましたので、ワイヤー配線を進めています。
もう少しで配線が終わります・・・あと少し


13・増幅部

4/12
◆ 増幅部
初段からドライバーまでの配線が終わりました。
今回真空管の取付が斜めでしたので、写真の4Pラグ板を初めて使いました・・・
普通の立てラグの方が作りやすいです。
でも・・・上手く纏まったかな・・・


14・配線終了

4/15
◆ 配線終了
配線が終わりました。
間違い探しのような写真が続いておりますが・・・
ここは、整流管を挿して・・・電圧の確認です。
初段管のバイアス電圧を確認して・・・もう少し絞った方が・・・
抵抗を交換して・・・此で良し。


15・配線終了そのⅡ

4/15
◆ 配線終了そのⅡ
50周りの配線も終わり、整流管は2.5VのテレフンケンRG105・・・
新品1本がスパークして使えませんでしたが・・・
複数本予備球を持っていましたので・・・良かった。


16・全体

4/17
◆ 全体
調整も終わり・・・連続8時間の通電も異常無く・・・
いよいよ・・・シャーシをひっくり返した全体像です。
如何でしょうか・・・
見た目より肝心なのは音色なのですがネ


17・後ろ姿

4/17
◆ 後ろ姿
普段は見ないところですが・・・
入出力端子はお値段はお高いですが信頼の音(株)製。
ずらりとテクトロン製のトランスが並んでいますが・・・とても重いです。


18・上から

4/17
◆ 上から
自分では中々上手く纏まったと・・・思っているのですが・・・
50のアンプは大体同じような配置に成りますネ・・・
整流管の姿が少し小ぶりですが・・・
高圧をかけられる片側2本フィラメントの優れものです。


19・黒い増幅部

4/17
◆ 黒い増幅部
此のアンプの中で一際黒い部分です。
メタル管のトップのプリントとシーメンス黄色リボンが・・・
黒色の中に色を添えます。


20・ブラームス

4/17
◆ ブラームス
では・・・最初にブラームスを・・・
あまりにも有名な名盤です・・・
分厚いオーケストラの中でヌヴーのバイオリンが浮かび上がります。
此でモノラル録音ですよ・・・素晴らしいですね・・・
最後まで聴いてしまいました。


21・ベートーヴェン

4/17
◆ ベートーヴェン
御大ルービンシュタイン・・・最晩年のエンペラーです。
此の演奏を聴くたびに頑張らなければと元気をもらいます。
音は如何なのか・・・肝心な音は50の良さが十分発揮できたと自負致しておりますが・・・
最終の評価はクライアントですが・・・
喜んで頂けると思います。



雪降る2月バレンタインデーから、桜咲く4月・・・長らくのお付き合いありがとうございました。完成です。

 Topへ

オリジナルアンプに興味を持たれましたら、お気軽にご相談ください。
℡025-775-7383
今すぐメールを! E-Mail:tubeaudiolabo@rouge.plala.or.jp


Copyright (C) 2018 TUBE AUDIO LABO. All Rights Reserved.
inserted by FC2 system