PX4アンプの改造です。 10/24【完成】



この度のお話は、欧州管のPX4のアンプに今回 2018オーディオフェアで大活躍のRS289も使える様に・・・とのお話。
完成までお付き合いお願いします。★10/24完成
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1◆10/12 改造前
外観はキレイな木枠のアンプです。
中身を拝見・・・アンプ工房さんの製作ですから・・・其れなりの配線です。

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2◆10/12 部品取外し
交換部品のとりはずしです。
初段管のソケット・・・出力管のソケット・・・バイアス抵抗等 後は・・・音声信号が通る所はWEの綿巻き単線に変えますか・・・ 個人的にビニール線が大嫌いなのです

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3◆10/13 部品取付け
真空管のソケットとバイアス抵抗を取り付けます・・・ ロクタルソケットはネジ部分の塗装を剥がして、シャーシとソケットの間に菊座金を入れます。
ホーロー抵抗が手に入りにくく成ってきましたので、確保するのに大変です。

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4◆10/13 配線外し
出力トランスの二次側から出力端子迄の配線を外しました。
此処は20ゲージの単線で配線します。

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5◆10/17 配線途中
 配線の途中経過です・・・出力管のバイパスコンデンサーも新しいモノに交換です。
 スプラグのアトム(100μ150V)が付いていましたが・・・大きすぎます。
 インターステージ二次側シャント抵抗を82Kから470Kに・・・

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6◆10/20 配線終了
 配線が終わりました。
先ずはLEDランプの確認から・・・6.3Vの交流点火で切れたみたいです、 使用していたLEDの規格が分かりませんが、 LEDの逆方向にダイオードを入れないと6.3Vでの使用は耐圧が持たないでしょう。
 此処はダイオードでDC点火にしました、光具合を見て抵抗で調整・・・
 では・・・PX4を挿して電圧調整です・・・初段管も含め上手い具合に収まりました。

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7◆10/23 完成
 PX4動作での電圧配分は上手く行きましたが・・・ RS289を挿したら十分なエミッションが出ません。  オカシイナー・・・ヒーター電圧をチェックしたら3Vを切っていました。
 此はダメだなー・・・DC点火部分を取り払いAC点火に致しました。
 随分とスッキリしたと思います。

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8◆10/23 エージング
 整流管を抜いて・・・RS289のヒーターだけエージングです。
 太いヒータースリーブがオレンジの良い色合いです・・・ 此のヒーターを見たら出てくる音も悪かろう筈が無いじゃ有りませんか・・・

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9◆10/24 交換部品
今回のアンプで外した部品です。
クライアントにお返しです。

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10◆10/24 PX4
 では・・・PX4から試聴です。
 測定では一本のハムレベルが高かったのですが・・・ SPを繋いで聴くとそれほど気にならないレベルです。
 高音の抜けも低音の広がりも良く出ています・・・良い感じですね。

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11◆10/24 RS289
 次は・・・RS289
 電源SWを入れて・・・ヒーターが切れているのでは・・・ と思うくらいヒーターの立ち上がりがゆっくりです。
 最初のうちは音の抜けは良くないし・・・低音も締まりが無いし・・・ 連続半日くらい聴いていると真価が出てきました。
 PX4より聴感上レンジが広く低音の量感は素晴らしいです。

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12◆ 予備球
 予備球を頼まれましたので、ヒーターをエージング後、 アンプに実装して暫く動作確認とエージングです。
 兎も角此の球・・・実力を発揮するまで結構時間が掛かりますので・・・ チョット聴きで判断しないように。


此で終了です。
クライアントもご満足して頂けると思いますが・・・如何でしょうか。


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