１◆　初見
手持ちの真空管を挿して・・・音出しです。 2A3はシルバニア製の2A3Wを・・・出力トランスはタムラのBTSですね・・・ 電源トランスカバーの塗装が剥げていますが・・・見ない事にして・・・ 音の印象は・・・余りにも時間が経ってしまいまして・・・悪い印象では無かったと思います。

２◆　配線
では・・・中身を拝見・・・ 随分と部品のてんこ盛り状態で・・・基本のワイヤー配線はキレイに取り廻していますが・・・ 配線図を起こすのも嫌になりますね・・・ 整流管ソケットの半田付けを見ますと、別の方が後で手を入れていますね・・・ 怖い半田付けです。

３◆　ソケット交換れ
CR類を全部外しました・・・ワイヤー配線は其のまま使えるので残して・・・ 新たにボリュームを追加して下さい・・・との事でしたので・・・ 回路変更で、MT管の穴二つを利用します。

４◆　VR取付
アルミ板を加工して・・・MT管の取付穴に合わせて・・・何とVRがネジに当たる。 ネジのサイズダウンとVRをスペーサーで浮かして・・・取付完了。
動作確認して・・・大丈夫

５◆　サブシャーシ
2A3のバイアス抵抗を取り付ける為に・・・出力管の取付用サブシャーシを外します。 其れに伴いワイヤー配線も外して・・・何か・・・原型を留めていませんね。

６◆　塗装
気にしない様にしていました電源トランスのカバーですが・・・ 気になるので・・・塗装いたしました。

７◆　改造
ワイヤー配線をほぼ取り外しました・・・ サブシャーシにはメタルクラッド抵抗を・・・シヤーシ取付面には放熱シリコンを塗布します。 改造と言うより最初から組み上げです・・・ネ

８◆　配線途中
ハンダ作業の辛い季節に成って来ましたが・・・ そうも言って居られないので・・・途中経過です。 主にWE20ゲージで配線します、ハンダは・・・クライアントがクラッシックを好んで お聴きになられる様なので、クラングフィルムとナッソを要所要所に・・・

９◆　配線途中その２
チョットごちゃごちゃしていますが・・・ カップリングコンデンサーはAEROVOX・・・コンビの抵抗はA/B・・・ エージングに時間が掛かりますが・・・是が・・・良いのですよ。

１０◆　配線終了
2A3アンプの配線が終りました。
初段とドライバー段の調整に手間取りましたが・・・お渡し出来るまでになりました。
初段、ドライバー管周りがスッキリしませんが・・・パワードライブですので、 負荷抵抗は其れなりに大きくなってしまいます。 デールの抵抗は容量の割に小型ですので重宝しています。 調整も済んでいますので・・・後はエージングです。

１１◆　試聴
では・・・手持ちの球を挿して・・・尚・・・ 前段球はNECの6DE7です、今回のアンプで使用するため調達致しました。 最初の2～3時間はガマンして・・・だんだん音抜けが良くなってきました。

１２◆　調整
一寸・・・高音の量感が足りません・・・ でも・・・こんなモノかな・・・と思っている所に懇意にして頂いているドクターM氏から 「安全の為にグリッド抵抗を小さくした方が」・・・とのアドバイスをもらいました。 270Kから47Kに変更です・・・ドライバーの負荷抵抗が5Kだから出来るので普通の回路では、 47Kでは重すぎますので・・・

１３◆　終了
グリッド抵抗を交換の次いでに・・・高音の量感不足を補う為、配線材を変えました。 ハンダも吟味して・・・経験から是で良いはず・・・です。

１４◆　エージング
結果・・・私の好きな音に成りました・・・が・・・クライアントが好きかどうかは分かりませんが。 最近購入のCDです・・・ラフマニノフのボカリーズが曲目で有りましたので・・・是で暫くエージングです。