チューブ・オーディオ・ラボ

テレフンケンEBC11プリアンプ     ・・・2022/12/26~【完成】2023/6/20




 今回の製作記録は神奈川県のM氏からの依頼でテレフンケンEBC11を使ったプリアンプの製作です。
 ご希望通りの仕上がりとなりますことご期待ください。

☆長かったブランク・・・幾度の中断を経て・・・
 ようやく納得の完成に至りました。

1・部品集め

◇12/26 部品集め
 トランス類は全てテクトロン製の特注品です。
 電源はWカットコア・・・チョークコイルはWチョークを一つのケースに入れて貰いました。
 出力トランスはオイル入りの600Ω出力とDAVEN二連アッテネータです。
 RCA端子は信頼の音製とセイデンSWで・・・贅沢仕様のプリアンプです。


2・シャーシ

◇2/28 シャーシ
 シャーシが出来上がって来ました。
 パワーアンプのシャーシでは有りません・・・プリアンプです。
 アッテネータが大きいのでシャーシに内蔵できないので、フロントパネルに取付です。
 確認後に塗装に出します。


3・部品取付

◇3/13 部品取付
 シャーシの塗装が出来上がって来ましたので、部品の取付を始めました。
 入力端子は信頼の音(株)製を使います、此の端子お値段が高いのですよ・・・


4・部品取付Ⅱ

◇3/17 部品取付Ⅱ
 シャーシ内部はこんな感じです・・・
 チョークコイルは一つのケースに2個納めて貰いました、 ガラ巻きセンタータップよりもその方が良いとの事です。
 後はパネルの取付です。


5・フロントパネル

◇3/19 フロントパネル
 正面の顔です・・・必要最小限の機能でシンプルに徹しました。
  パネルも出来上がりましたので、いよいよ配線へと進んで行きます。


6・ヒーター電圧

◇3/21 ヒーター電圧
 先ずはヒーター電圧から・・・
トランス巻線が6.3Vで整流後に規定電圧出るか心配でしたが、 EBC11の電流値が4本分で0.8Aと少なめなのが幸いして、 ポテンショメータの調整範囲で収まりました。


7・配線途中

◇3/28 配線途中
 厄介な入力シールド線の引き回しも終りましたので、CR類の取付へと進めて参ります。


8・CR取付

◇3/30 CR取付
 CR類の取付が終りました。
 グリッド回路はカーボン抵抗を他は金属皮膜を使っていますが特別な意味はありません。
 昔と違って抵抗が小さくなり助かっています、EBC11はダイオードプレートが出ていますので カソードと繋いで端子代わりとしてCRを取り付けています。


9・A.T.T

◇4/7 A.T.T
 アッテネータの変更が有りまして大分停滞していましたが、 東京光音電波の2連アッテネータに致しました。
 フロントパネルの穴を利用して5㎜厚のテフロン板でアダプターを製作して取付です。


10・配線終了

◇4/7 配線終了
 アッテネータの配線が終りましたので、後は電圧調整と動作確認を行って行きます。


11・調整終了

◇4/9 調整終了…(間違い探し!?…修正…調整)
 電源を入れ・・・チェックして行くと、終段の片側EBC11のバイアス電圧が異常に高いのです。
 球を取り替えても同じ現象ですので、カップリングコンデンサーを外して絶縁チェック・・・ 500kの抵抗に成っていました
 手持ちの同銘柄のコンデンサーも9割方絶縁不良でしたので全数廃棄です。
 代わりにTRWのフィルムコンデンサーに交換後OKと成りました。


12・整流管

◇6/20 整流管
 EBC11はメタル管ですので、唯一存在感が有る整流管にはMAZDAのUU5を使っています。
 背面には(株)音の入力端子が並んでいます、 チョットお高いですがアース側から接触しますので、 ボリュームを絞らなくてもノイズ無しの優れものです。


13・試聴

◇6/20 試聴
 メインアンプは6AR6シングルでローサーPM2との組み合わせです。
 パイプオルガンの深々とした重低音と天満さん奏でるストラディの済みきった高音・・・
 独逸真空管の良さを存分に味わえるプリアンプに仕上がったと思います。



 CAD紛失事件から約2か月・・・その後も紆余曲折有りまして・・・
 随分と時間が掛かりましたがヤット納得いく状態に仕上がりました。
 これにてようやくEBC11プリアンプ終了です。

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