１◆　ブロックコンデンサー
　WE100Fの右下ブロックコンデンサーの交換です。

２◆　取り外し
　既存の配線を焦がさないように気を使いながらの作業です。
　古いハンダは溶けにくく作業性が悪い・・・

３◆　中身を入れ替え
　現在入手出来る部品では無いので、切断して中身を入れ替えます。
　又　厄介な事に此の端子がハンダ付け出来ないので、端子を取外して新しい端子に入れ替えです。

４◆　シリコン接着
　新しい端子からリード線を延ばしてコンデンサーに繋ぎます。
　リード線とコンデンサーが動かないようにシリコン接着剤で固定します。

５◆　外装接着
　切断した面を接着して、傷口を銅テープを巻いて完成です。
　外側が紙巻きでしたので、抜いて被せればキズが隠れると思ってましたが、 しっかりとタールで留まっていましたので仕方ないですネ。

６◆　絶縁チェック
　ブロックコンデンサーを換えても症状は変わらないので、 カップリングのマイカコンデンサーを外して絶縁をチェック・・・
4メグオームの抵抗ですネ（原因はコレだな）

７◆　VQに交換
　マイカコンから手持ちのハーメチックシールのVQに交換です。
　容量は同じ0.01μFです・・・コレでよいだろう

８◆　トランスの282A
　症状変わらず・・・
　入力から順を追って配線を外して行くと・・・
　入力トランスの282Aのセカンダリーの断線が判明。
　困りました、このトランス・・・法外な値段提示のモノは見付かりましたが・・・ 余りにも高額なので、懇意にして頂いている方に相談してみます。

９◆　終了
　入力トランスを新たに巻き直して頂いたモノが届きましたので、組み込んで動作確認です。
　ハムノイズも出ないし正常に動作しています。

10◆　全体像
　ジェンセンのスピーカー内蔵のアンプです、 今回一番高価な入力トランスの断線で大分時間が掛かりましたが本来の音に戻り喜んで頂きました。

11◆　後ろ姿

　ビンテージトランスの断線等でお困りな方は、巻き直しが出来るモノも有りますのでご相談ください。
　ピッチ及び樹脂等で固めて有るモノは無理ですので悪しからず。

・・・お時間もかかりますのでご了承の上ご相談を・・・