LUX SQ38FDの修理   2023/09/30~ 2023/12/29【更新】




 修理は本来お断りなのですが・・・
 特別なお客様の紹介なので受けてしまいました。
●音が出なくなったラックス・・・無事回復出来るでしょうか…交換部品は・・・



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1◆9/30 清掃
 音が出ないとの事でしたので、LUXのよくある症状でバランスVRの不良でOY15-5の断線かな・・・
 先ずは清掃から、大分使ってないみたいで随分と時代が付いていますネ。
 ブロックコンデンサーの頭が2カ所膨らんでます、ソケットは清掃と真空管の足は磨きます。

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2◆9/30 初検
 出力トランス1次側の断線、バイアスVR不良、B+ブロックコンデンサーは中身が出てますネ
 オイルペーパーのカップリングコンデンサーは絶縁不良です・・・整流ダイオードも交換です。

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3◆10/1 カップリング
 年数が経っているニッポンケミコンのブラックジャケットはマズ使い物に成りません。
 出力管のカップリングを外して絶縁チェックでは2.5M?の抵抗です、4個とも似たような値でした。
 此処が抵抗に成ると出力管の電流暴走に成りますので、 球はダメージを受け、出力トランス一次側の断線も考えられます。
 市販のお値段のお高いアンプにも使われていましたので要注意です。

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4◆10/6 ブロックコンデンサー
 B電源のブロックコンデンサーと他のコンデンサーも交換です。
 手持ちの100μF×2耐圧500Vに4個変えましたが、 470μF×2耐圧80Vのブロックコンデンサーが有りませんので、 工夫して基盤取り付けと致しました、シリコンゴムが固まったら取り付けです。

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5◆12/15 コンデンサー交換
 絶縁不良のニチコンからシズキのフィルムコンデンサーに交換です。
 ブロックコンデンサーも全数交換いたしました、 入手出来ないコンデンサーは工夫して取り付けています。


 10月から・・・
 部品探しに苦慮しております・・・
 代替品も含め今後も頑張って手配をし無事回復させるべく頑張りたいと思っておりますので、 時間がかかっておりますが、お時間の許す限り慎重に進めて行きますので、 温かい目で見守っていただきたくお願いいたします。

年内には何とかしたいと思いますが・・・

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6◆12/29 DCバランス
 電流暴走の元凶と思われますバイアス電圧調整用のベークVRを固定抵抗に置き換えました。
 出力管の空きピンを利用して、カソードとアース間に10Ωの抵抗を追加・・・ 此の両端の電位差を0Vに調整すれば、50CA10のDCバランスはOKです・

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7◆12/29 修理後
 出力トランスはOY15-5HP(改良型)に2個交換、ブロックコンデンサーは4個交換、 入手出来ないブロックコンデンサーは基盤を利用して新たに取り付けました。
 出力管の50CA10も4本良品に交換致しました。


 回復に向けて・・・ヤット目途が立ちました。
 完成報告をご期待ください。 ・・・年明けか・・・



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